楮かしき(楮の皮剥ぎ)ボランティアに参加してきました

小川和紙の産地へ楮かしきのボランティアに行ってきました。

「楮(かず)かしき」とは和紙の原料となる楮(こうぞ)を蒸して

あたたかいうちに皮を剥ぐ作業のことです。

(「楮かしき」は小川町ならではの言い方だそうです)

楮を蒸している様子です。

今回お手伝いした工房では

一般的なものとは少し違う設備で蒸していました。

(蓋を上からかぶせて蒸す形が一般的だそう)

楮は冷えると固くなって剥きにくくなるので

布団の下に入れて温かい状態をキープしつつ

手早く剥いていきます。

楮の先をぎゅっと捻ると表面の皮が剥けます。

これを引っ張ると...

するするーっと面白いぐらい綺麗に剥けます。

楽しくて楽しくて、夢中になって作業してしまいました。

また、不思議なことに蒸した楮は

さつまいものようなほんのり甘い香りがします。

これがとても良い香り。

この剥いだ皮の部分が和紙の原料になります。

ここからさらに色々な工程を経て

ようやく紙料ができあがるのです...!

皮を剥いたあとの枝は和紙の原料としては使いません。

燃えつきが良いので焚き木として使うそうです。

白くてとても綺麗なので少し分けていただいて、

お店に飾ってみました。

和紙作りの工程は知っていましたが

実際にお手伝いしたのは初めてで

「和紙ってほんとに木からできてるんだな」と実感しました。

和紙の産地では

冬場に楮かしきのボランティアをよく募集しているので

興味のある方はぜひ参加してみてください!